平成30年度川口市産業技術・技能者顕彰受賞者

「川口市産業技術・技能者顕彰制度」とは川口市の産業の第一線を担う、優れた技術・技能者を顕彰することにより、意識の向上を図るとともに、技術・技能の継承及び人材の確保・育成を目的として、平成7年度から実施している表彰制度です。

募集は年1回行われ、その対象となるのは、市内の事業所に勤める現役の技術・技能者で、卓越した技術・技能を有する方となります。受賞者の選定については、「川口市産業技術・技能者顕彰制度審査委員会」の審査を経て、川口産業技術・技能者大賞（最優秀賞）と、4つの部門賞（川口耀き賞、川口技あり賞、川口グッドアイディア賞、川口チャレンジ賞）の受賞者を川口市長が決定します。毎年、様々な業種・職種から応募をいただき、平成30年度までの受賞者は62業種186名となりました。

木型製作一筋32年の実績を積み上げ、長年培った経験から、数種類の道具を使い分け、手の感覚を頼りにコンマ1ミリ単位で調整を行い、精度の高い木型製作に努めている。製作する型を限定している会社が多い中、お客様の多様なニーズに対応できるように、小物木型から中型木型、樹脂型、発泡スチロール型など様々な型を製作している。また、新しい分野である自動車レンズの組み付け治具を樹脂反転の技術を使い完成させるなど、木型の分野を広げることにも果敢に挑戦している。頼まれた仕事は絶対に断らないことをポリシーに、様々な経験を積み技術力を高めており、この技術力の高さや対応力から、同業者からの難加工の依頼も多く、業界内でも絶大な信頼をおかれている。また、技能五輪全国大会の競技補佐委員、技能検定の検定委員を歴任するなど後進の指導や技能伝承にも尽力している。

有限会社本橋木型製作所 川口市元郷3-19-6
電話 048-222-6625

アルミ鋳物において30年の実績を積み上げ、長年培われた経験をもとに多種多様な製品を数多く手掛けている。機械による自動化が主流となっている中、砂の配合、造型、中子挿げ、湯入れ等の一連の作業をすべて手作業で行うことで、難加工の依頼にも応えることができる数少ない職人の一人である。特に、鋳型で使用する砂において、ベントナイトと新砂のそれぞれの特徴を活かすことができる配合と、水分量とのバランスを独自で編み出している。また同じ製品でも、気温や湿度などによって配分を細かく調整するなど、製品それぞれに合った組み合わせを考え、綺麗な鋳肌を出すことに尽力し、その技術は同業者から教示の依頼があるほど業界での信頼を獲得している。より良い製品を作るために日々研究を惜しまず、また川口鋳金教室の理事を長年務め、後進の指導・技能伝承においても貢献している。

株式会社木村軽合金 川口市芝下1-12-5
電話 048-265-6992