令和2年度川口市産業技術・技能者顕彰受賞者
更新日:2022年05月23日
「川口市産業技術・技能者顕彰制度」とは川口市の産業の第一線を担う、優れた技術・技能者を顕彰することにより、意識の向上を図るとともに、技術・技能の継承及び人材の確保・育成を目的として、平成7年度から実施している表彰制度です。
賞 | 氏名 | 職種 | 勤務先 |
---|---|---|---|
川口耀き賞 | 岩田 芳樹 | 仏壇製造職 | 有限会社岩田仏壇製作所 |
川口耀き賞 | 岩田 晴芳 | 仏壇製造職 | 有限会社岩田仏壇製作所 |
川口技あり賞 | 助名 和浩 | 鋳物工 | 永井機械鋳造株式会社 |
川口技あり賞 | 薄田 実 | 舗装作業員 | 中原建設株式会社 |
川口チャレンジ賞 | 安里 明 | アーク溶接工 | 朝日合金株式会社 |
募集は年1回行われ、その対象となるのは、市内の事業所に勤める現役の技術・技能者で、卓越した技術・技能を有する方となります。受賞者の選定については、「川口市産業技術・技能者顕彰制度審査委員会」の審査を経て、川口産業技術・技能者大賞(最優秀賞)と、4つの部門賞(川口耀き賞、川口技あり賞、川口グッドアイディア賞、川口チャレンジ賞)の受賞者を川口市長が決定します。毎年、様々な業種・職種から応募をいただき、令和2年度までの受賞者は66業種194名となりました。
川口耀き賞
岩田 芳樹
(いわた よしき)
仏壇製造職
岩田 晴芳
(いわた はるよし)
仏壇製造職
両氏は双子であり、お互いに支え合い切磋琢磨をしながら、55年の長きにわたり、東京仏壇という伝統的な仏壇の製作に携わってきた。東京仏壇とは、唐木仏壇の一種で、黒檀や紫檀などの唐木材、屋久杉や桑などの銘木を使用し、飾り金具を使わずに簡素で荘厳な仕上がりとなる特長を持つ。木材の癖の見極めや接合部の精度、木目の美しさを活かす風合いなど、手作業ならではの高い技術力が不可欠であり、両氏ともに、すべての製造工程を担うことができる数少ない職人の一人である。現在は効率面を踏まえ、一つの仏壇を完成させるにあたり、晴芳氏が材料の管理から木地加工まで、芳樹氏が塗装から仕上げまでを担当することが多い。また、扉に七宝焼きを取り入れた仏壇の開発を行うなど新たな挑戦にも積極的で、この作品は、令和2年度第59回東京仏壇展示コンクールにおいて東京都知事賞を受賞するなど、注目を集めている。さらに、兄の芳樹氏は東京都北区伝統工芸保存会の会長、弟の晴芳氏は東京唐木仏壇工業協同組合の理事長を11年務めるなど、業界の発展や技能伝承においても尽力している。
有限会社岩田仏壇製作所 川口市前川2-32-3
電話 048-269-3500
取り付けの様子(芳樹氏)
16号黒檀桜
木地作りの様子(晴芳氏)
サヤ型四君子53号
川口技あり賞
助名 和浩
(すけな かずひろ)
鋳物工
鋳物工として20年の実績を積み上げ、工場長兼技術指導者として、工場全体の鋳造作業・鋳造工程管理・鋳造方案の作成・不具合対策・顧客対応・副資材発注など、様々な部門に携わっている。生産効率を上げるため、鋳造工程が分業となっている工場が多い中、鋳造の工程(上下型造型・中子造型・中子セット・上下型合わせ・溶解・鋳込み・解枠・ショット・仕上げ・検査)の、溶解以外の作業をすべてこなすことができる高い技術と知識を有しており、会社にとってなくてはならない存在となっている。また、社外では、技能検定実技試験の技能検定員や主席検定員を務め、多くの技能士を世に送り出すなど、後進の指導や技能伝承においても貢献している。
永井機械鋳造株式会社 川口市中青木3-6-22
電話 048-251-5260
中子挿げ作業の様子
鋳造後の製品(断裁機のフレーム)
川口技あり賞
薄田 実
(すすきだ みのる)
舗装作業員
舗装工事において、レーキという器具でアスファルト合材を道路に敷き均す技術や、舗装表面の平坦性を確保するための型枠を設置する技術を有している。既設舗装との接続箇所は、段差が生じやすい難加工であるが、様々な条件を考慮に入れ、適切なアスファルト合材の量を均一に敷き均している。また、ふるいを用いた余盛でも、後に骨材飛散や轍掘れが起きないよう微調整を行っており、締固め後に段差がゼロとなり、かつ表面が密になる絶妙なアスファルト合材の量の判断は、20年以上の経験に裏打ちされたものである。現在は、舗装作業の魅力を伝えるとともに、長年培った技を絶やさず後進に伝えるため、技術を継承することを意識しながら、若手と共に日々仕事に取り組んでいる。
中原建設株式会社 川口市柳崎5-2-33
電話 048-269-3310
レーキによる敷均し作業の様子
重機による締固め後の路面
川口チャレンジ賞
安里 明
(あさと あきら)
アーク溶接工
アーク溶接とは、気体中の放電現象を利用し、金属同士をつなぎ合わせる溶接方法をいう。溶接加工では、金属に強い熱が当たるため、膨張と収縮により必ず歪みが生じるが、その歪み具合をあらかじめ考慮しながら接合部の内側を溶接し、歪みを戻す形で外側の溶接を行っている。この歪みの解消はミリ単位の作業であり、電流や電圧の調整、アークを動かす速度など、経験に基づく感覚が頼りとなる。また、鉄と銅、ステンレスと銅など、熱伝導率や融点が異なる二つの金属の溶接を行うことのできる高度な技術力を持ち、社内でも重宝されている。溶接の技術だけでなく、様々な資格や免許を取得するなど、仕事に対する姿勢が他の模範となっており、今後もさらなる活躍が期待される。
朝日合金株式会社 川口市飯塚3-8-15
電話 048-252-4021
溶接作業の様子
鋼管支持柱
令和2年度パンフレット
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