平成26年度川口市産業技術・技能者顕彰受賞者
更新日:2022年05月23日
「川口市産業技術・技能者顕彰制度」とは川口市の産業の第一線を担う、優れた技術・技能者を顕彰することにより、その社会的地位の向上を図るとともに、技術・技能の継承及び人材の確保・育成を目的として、平成7年度から実施している表彰制度です。
賞 | 氏名 | 職種 | 勤務先 |
---|---|---|---|
川口耀き賞 | 渡邉 進 | 造園工 | 株式会社八廣園 |
川口技あり賞 | 大路 渥子 | 婦人・子供服仕立職 | 株式会社カオリ |
川口技あり賞 | 菅井 幸夫 | 楽器製造工(尺八製作) | 株式会社竹治尺八工房 |
川口技あり賞 | 石川 文彦 | 仏像彫刻製造工(京佛師 石川 恵観) | 法印佛所 |
川口チャレンジ賞 | 山田 順康 | 石工 | 石清石材店 |
川口チャレンジ賞 | 宿谷 岩男 | 鋳物工 | 株式会社宿谷鋳工所 |
川口チャレンジ賞 | 二戸 勇樹 | 数値制御金属工作機械工 | 小原歯車工業株式会社 |
募集は年1回行われ、その対象となるのは、市内の事業所に勤める現役の技術・技能者で、卓越した技術・技能を有する方となります。受賞者の選定については、「川口市産業技術・技能者顕彰制度審査委員会」の審査を経て、川口産業技術・技能者大賞(最優秀賞)と、4つの部門賞(川口耀き賞、川口技あり賞、川口グッドアイディア賞、川口チャレンジ賞)の受賞者を川口市長が決定します。毎年、様々な業種・職種から応募をいただき、平成26年度までの受賞者は54業種167名となりました。
川口耀き賞
渡邉 進
(わたなべ すすむ)
造園工
樹木の移植に際し、着実に活着させるための「根回し」や「根巻き」の技術、樹形を崩さずに剪定する技術、ビオトープの保全、消失した空間の復元や創出に関する技術を保持する第一人者である。皇居東御苑自然共生型樹林整備事業では、都心とは思えない豊かな生物生息空間を作りあげ、ジャパンフラワーフェスティバルでは、一夜にしてドリームガーデンを作りあげた技術に高い評価を得た。その他、技能・技術を伝承するため、「植栽基盤診断士認定制度」、「街路樹剪定士制度」の創設に携わり、制度を広めるとともに、実技や講義の講師の場で活躍をしている。
株式会社八廣園 川口市西立野187
電話 048-296-3311
街路樹選定作業の様子
皇居東御苑ビオトープ他公園整備
ジャパンフラワーフェスティバルのドリームガーデン
川口技あり賞
大路 渥子
(おおじ あつこ)
婦人・子供服仕立職
本顕彰制度の第1回知恵者賞受賞後、社交ダンス衣装に特化して、現在も第一線でドレス製作に携わっている。前回の受賞時に評価された、「カオリ式補正原型」による採寸は、今では立体採寸の標準として広く普及しており、功績を残している。社交ダンス世界大会出場選手のドレスも手がけ、長時間踊っても疲れにくく、踊り手の動きを助け、激しく踊っても着崩れる事なく美しく見せるなど、選手から高い信頼を得ている。個々のスタイルから似合うデザインを生み出し、希望通りのドレスが仕上がると評判である。
株式会社カオリ 川口市本町4-1-6第一ビル2階
電話 048-224-9805
カッティング指導の様子
プロダンサードレス
プロダンサードレス
菅井 幸夫
(すがい ゆきお)
尺八製作
製作する尺八は、日本産の真竹を使用。原材料の選定、油抜き、乾燥といった加工前の下処理に5年という歳月をかけてから製作に入る。外形の加工は、竹を二つに切り、分解して持ち運ぶための中継ぎをつくり、唄口と手孔を開ける。そして、竹の内側に漆を塗り、磨きを繰り返す。音を生み出すために、0.01ミリメートルほどの微妙な調整を繰り返し、音の浅い部分などを耳で聴き分け、それが調整できた時、音が音色となり、作業は終了する。菅井氏がつくる尺八は、音に深みがあると国内外でも定評が高く、多くの奏者から愛されている。
株式会社竹治尺八工房 川口市桜町1-11-32
電話 048-281-4898
調律作業の様子
尺八(右より1尺5寸から2尺4寸)
尺八
石川 恵観(文彦)
(いしかわ えかん(ふみひこ))
京佛師
日本で数少ないといわれる京仏師。八百年の歴史の先端を行く平安仏師・江里宗平氏(故人)の下で6年間修行し、独立。仏像製作工程は、経典から働きと姿を導き出し、原形を粘土又は木彫で顕し、木材を選定後墨入れ、本彫刻、截金(きりがね)を施し仕上げる。身丈一寸八分の念持仏から2~3メートルほどの仁王像まで宗派を問わず手がけ、数ヶ月から3年かけて彫り上げる。古仏が人気を博している中、古仏の修復作業も数多く手掛けているが、新しい平成仏の造仏にも意欲的である。現代の素材であるFRPを用いて軽量化、ローコスト化を実現し、昨今の多様なニーズにも応えている。
法印佛所 川口市安行1067
電話 048-298-7677
仏像彫刻作業の様子
川口市長徳寺
十一面観音
二十五菩薩
第3番普賢菩薩像
川口チャレンジ賞
山田 順康
(やまだ よしやす)
石工
墓所、墓石の石材施行を主としている。役物(やくもの)と呼ばれる墓石の装飾部分の手加工は、石の持つ硬さや冷たさを和らげ、スマートに、また優しくお墓を表現し、加工職人の技とアイディアが発揮される。施主からの依頼を忠実に表現するため、1/5のスケールモデルを製作し、度重なる打ち合わせを通じて、施主の想いを細部にまで表現する。昔ながらの「石組み」を大切にして、施行から引渡し、メンテナンスまで一貫して行う。石材産業の発展のため、仕事上での加工はもちろんのこと石に温かみを表現した現代版石灯篭である「石あかり」や小物製作に独特の発想を加えて石材の魅力を伝えている。
石清石材店 川口市本町3-12-2
電話 048-224-0323
手加工作業の様子
火袋
石あかり
宿谷 岩男
(しくや いわお)
鋳物工
高圧コンプレッサー・高圧ポンプケーシング・製菓機械の支柱部分・減速機等、多品種少量生産の鋳物工業製品を製造。砂型の作成、鉄の溶解、砂型への注湯、仕上げという各工程において無駄をなくすための創意工夫の積み重ねと長年の経験が、最小限の原材料で最高の品質を生み出す技術を発揮する。
生産能力の面においても、コンピューターによる管理工数の効率化を早期より図り、迅速な納品実現を可能にしている。人材育成を目的にインドネシアから研修生を受け入れ、滞在期間中に技術を習得させるべく熱心に指導し、研修生全員に技能検定2級を取得させている。
株式会社宿谷鋳工所 川口市青木2-6-28
電話 048-252-3501
型バラシ作業の様子
製菓機械の支柱部分
朝日橋
二戸 勇樹
(にと ゆうき)
数値制御金属工作機械工
歯切り作業前工程の旋盤加工技術は、穴、外形を1~2/100ミリの精度で仕上げる技術を持っている。また、マシニング加工技術を独学で習得し、高性能複合機「ヤマザキマザックJ200」を社内でいち早くマスターし、多品種少量生産、難易度製品の内製化実現に貢献した。製品を固定する冶具を傷つけないような道具に改善、効率の良い工程を考えるなど、作業感性の向上に努めている。平成25年、社内初の1級機械加工技能士(数値制御旋盤作業)資格取得。技能検定合格を目指す後進の育成に尽力している。
小原歯車工業株式会社 川口市仲町13-17
電話 048-255-4871
旋盤加工後の検査測定の様子
スプラインシャフト
傘歯車
平成26年度パンフレット
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