蕨市消防本部との合同訓練を実施しました。

令和5年6月13日北消防署芝園分署において、消防相互応援協定に基づき北消防署芝園分署と蕨市消防本部蕨消防署の合同訓練を実施しました。

消防組織法第39条には、「市町村は、必要に応じ、消防に関し相互に応援するように努めなければならない。市町村長は消防の相互の応援に関して協定することができる。」とされています。隣接した蕨市と相互の消防力を活用して被害を最小限に防止するためには、消防職員同士顔の見える関係がとても重要となります。今回の訓練は、各部隊の装備品の取り扱い訓練、ホースの延長要領及び災害現場の戦術などの意見交換がなされ有意義な訓練が実施できました。なお、川口市が蕨市以外に結んでいる相互応援協定は、さいたま市、越谷市、戸田市、草加八潮市、東京消防庁、東京外環自動車道管内の市間、当以北高速道路管内の市（組合）間となります。

各隊整列。自己紹介。右側蕨消防小隊。左側芝園消防小隊。

芝園消防小隊 キャフス（特殊泡消火）による泡放射訓練。ノズルの先端から、白色の泡が勢いよく放射されています。

芝園消防小隊 キャフス（特殊泡消火）による泡放射訓練。水ではなく泡を確認することができます。ホースの中は水の替わりに泡が勢いよく流れています。泡ですのでホースはとても軽く、消防隊も軽快に消火活動をすることができます。

蕨消防小隊（紺色の防火服） 40ミリホース（オレンジ色）、50ミリホース（白色）を使用した放水訓練。50ミリホースと40ミリホースの取り廻し、それに伴う消火活動の効率の違いを訓練しました。ホースの中は水が勢いよく流れています。キャフスの泡放射に比べるとホースは重くなります。

蕨消防小隊 ホース延長初動対応訓練開始。消防車からホースを延長します。

蕨消防小隊ホース延長初動対応訓練。消防車から伸ばしたホースにさらにホースを取り付け消火活動の準備をします。

蕨消防小隊の採用している狭所巻（きょうしょまき）。狭所巻は、ホースを真っすぐ伸ばせる事ができない狭い場所等に使用するホースの状態です。

ホース内に水を充水した後にホースを延長します。通常の狭所巻は延長時にホースがよじれるのですが、蕨消防小隊の狭所巻はホースがよじれる事はありません。ホースを災害に備えて専用バッグに収納する際に、よじれないようひと工夫しよじれを防止しています。