ベトナムについて

更新日:2020年07月15日

人口・地理

ベトナムは日本から南西に約3,600km、東京からハノイ(ベトナムの首都)までは、飛行機で約5時間半のところにあります。面積は約33万㎢と日本の9割ほどで、南北に細長い地形となっています。人口は約9,370万人と日本よりも少ないです。

民族・習慣

ベトナムは、約86%を占めるキン族とその他53の少数民族で構成されています。それぞれの民族が独特の文化や習慣を持っていることに加え、南北に細長い地形から、北部・中部・南部で気質が大きく異なります。

ベトナムの首都ハノイは北に位置し、伝統を大事にする政治の町です。ハノイを代表に、北部に住む人たちは協調性が高く、真面目で辛抱強い人が多いようです。初対面では距離を感じることが多いですが、打ち解けると信頼できる仲間になれます。日本人と似ている部分が多いですね!?

南にあるホーチミンは、ベトナム最大の商業都市であり経済の中心です。ホーチミンをはじめ南部には、明るくおおらかで外交的な人が住んでいます。楽しいことが大好きで、誰とでも仲良くなれるため、大勢でのパーティも多いようです。

言語

ベトナム語

これまでの歴史から複数の国の言葉に影響され、現在はアルファベットに近いものを使用していますが、英語とは異なる点もあり、ベトナム独自の声調(音の抑揚)もあります。基本的な文法は英語と同様ですが、漢字を含む中国の影響も受けていることから声調は多く、6種類あり、よりはっきり話すことが重要となっています。

例)同じ「マー」でも音の変化で意味が変わります。

・ma 意味:悪魔
・mà 意味:しかし
・má 意味:頬
・mả 意味:墓
・mã 意味:馬
・mạ 意味:苗

食事

ベトナムといえば、一番に『フォー(米粉麺)』を思いつく方が多いかもしれません。フォーはベトナムの食文化に欠かせないものですが、南北に長い特徴ある地形から、その味付けの違いをはじめとして、ベトナムの食文化を一括りにすることは難しいです。

フォーの発祥地である北部では、ベトナムの中でも米文化が盛んで、ハノイは米文化の本場となっています。塩や醤油がベースの塩辛く甘みを抑えた味が、北部の特徴です。

中部にはたくさんの漁港があり、海の幸に恵まれています。唐辛子の利いた、辛くはっきりとした味が特徴です。

南部は蒸し暑い気候のため、砂糖を使用した甘辛い味付けが特徴で、ココナッツジュースやココナッツミルクなどの食材も好んで使用されます。

特徴

ベトナムの国民性は4つの『K』がキーワード!?

ベトナム人といえば、1.「器用」、2.「向学心旺盛」、3.「近視眼」、4.「カカア天下」の4つがキーワードです。

1.「器用」

女性の専門職に、伝統工芸である細やかな刺繍の縫製があるように、ベトナム人は器用な方が多いようです。最近川口市にも技能実習生が多く住んでいますが、その繊細さを持ち合わせていることが、丁寧な作業を得意とした日本を実習の地に選ぶ理由かもしれません。

2.「向学心旺盛」

ベトナムでは、仕事に役立つ新しいスキルを身に付けることが、勤勉の証です。「たくさん稼いで親を養おう」と考える若者が多く、多くの技術や知識を身に付けようと努力しています。

3.「近視眼」

「未来の100万円より今日の100円」というように、信用で商売を成り立たせる日本とは異なり、目先の利益を重要視する金銭感覚がベトナムです。「安くしたら来週も買いに来る vs 今日は買うけど安くしないなら次から買わない」といった交渉は、圧倒的に後者が選ばれるようです。

4.「カカア天下」

勤勉な女性が多く、家庭では一家の大黒柱、会社では管理職など、公私ともに女性が男性をリードすることが多々あるようです。

川口市在住ベトナム人のコメント(多言語ボランティア : レティキュ アイン 氏)

  私は子供の頃、日本の侍やアニメに強い魅力を感じました。これらは私の心に、日本は不思議な国だという印象を植え付けました。また、私の兄は2008年から日本に留学し、12年間日本に住み続けて感じた日本の良さを教えてくれました。

一方、私は、ベトナムの学校で歴史の勉強を通して、日本の戦後経済復興や技術発展、日本人の一生懸命に働く精神について知りました。その後、ベトナムの国立建設大学で建設を勉強し、ベトナムで学んだことを応用し、さらなる知識を身につけるために、日本に留学し、卒業後、日本で就職しました。現在も、秋葉原にあるエンジニアリング会社で設計部の業務に携わっています。

2018年に結婚してから川口市に引っ越してきました。私が日本へ来てから4年間経ち、兄から聞いた日本の良さを実感しました。川口市は埼玉県の玄関的な存在で、日本でも有数の外国人が多い地域になりました。さらに、川口市は外国人市民の生活支援に力を入れていて、私にとって住みやすい街であり、とても魅力的な街でもあります。

 周りに私と同じく川口市に住んでいるベトナム人が増えてきて、その生活の中で言葉の壁や文化の違いなどのため、様々な困り事やトラブルがある人たちの大変さを感じて、通訳ボランティア活動に参加し始めました。

  小さな力である私ですが川口市のボランティアとしてより多くの外国人をサポートできるように頑張りたいと思います。また、川口市の外国人市民の個性、能力を生かせる多文化共生の街づくりに自分の力を貢献していきたいです。

 

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