グリーンカーテンで使用した土の再生方法について
更新日:2019年04月01日
夏の暑い日差しを遮ってくれたグリーンカーテンですが、シーズン終了後に次に使用できるよう、土を再生する必要があります。
ここでは、一般的な土の再生方法と再生材を使用した土の再生方法について掲載いたしますので、参考にしてください。
(注意)使用した土は「ごみ」ではありませんので、基本的には購入したお店に相談するか再生利用をお願いいたします。
一般的な土の再生方法について
【地植えの場合】
冬の寒い時期に天地返しという耕作方法で土を50センチメートル位掘り起こします。名前のとおり表面と地中を入れかえます。その際、大きな根は取り除いてください。
【プランターの場合】
使用後の土をふるいにかけ根などを取り除き、ビニール袋(黒いものがより効果的なようです)に入れ太陽の日差しに当てて殺菌消毒します(10日以上)。また、次の年にプランターに入れた際に、熱湯をかけるのも効果的です。
【共通事項】
肥料分・有機質を補うために、苗を植える1か月位前から肥料・堆肥などで土壌改良をしましょう。また、一般的に酸性になった土は植物の生育に適さないので、石灰で中和してやります。
再生材を使用した検証結果
もう少し手軽に土を再生する方法として、再生材を使う方法があります。
再生材の種類により使用方法は異なりますが、一般的に古い土に一定割合の再生材を混ぜ数日なじませれば完成です。
再生材を使用する場合でも、根を取り除き再生材を混ぜる前に殺菌消毒をするとより効果的です。
公共施設での再生材の使用
市では、平成22年度にグリーンカーテンを設置した59施設のうち18施設において再生材を使用し、苗植えからシーズン最終時期までの間、各施設の成長具合を観察し再生材の有効性を検証しました。
2月下旬
昨年(H21)に設置し、自然乾燥させたプランターの土を、倉庫内にビニールシートを広げ、手で取れる程度の根を取り除き、固くなった土を柔らかくしました。
5月初旬
5月の連休が明けた7日に、2月に作業したものに再生材を混ぜたプランターと新たな土を入れたプランターを施設に設置し、水をあげ土を馴染ませました。
なお、今回、市で使用した再生材は、使用した土10リットルに対し1リットルと表記してある物でしたが、より効果的と書かれていた「使用した土と再生材の比率を4対1」として使用しました。
5月下旬
ゴーヤやヘチマの苗を植え、夏本番に備えました。
6月中旬
苗の成長具合は再生材使用と新しい土のプランターに差はありませんでした。
7月下旬
ツルがどんどん伸びてきましたが、成長に差は見受けられませんでした。
8月中旬
夏真っ盛りで、再生材と新しい土には差はありませんでしたが、施設によって成長の差が出てきました。
また、今年の異常な暑さによりプランターと地植えに関して、成長の差が歴然としていました。
プランターにおいても、深さのない物、土の量の少ない物は、暑さに耐えられなかったです。
9月下旬
シーズンも終盤を迎え、再生材の養分的な不足が心配されましたが、新しい土と同様の生育を保っており、早枯れ等の問題はありませんでした。
以上、18施設で再生材を使用しましたが、新たな土と変わりなく育つことが実証できました。
ただし、検証した結果、下記の点に注意しておこなってもらえれば、比較的失敗しないと思います。
- 使用した土の根はちゃんと取り除く(手で取れる大きさで良い)
- 使用した土と再生材は良くかき混ぜて、固くなった土を柔らかくし空気を入れてあげる
- できれば、古い土と再生材の比率は10対1ではなく、5対1以上のほうが良い
- 苗を植える直前ではなく、少なくても1週間程度前から混ぜたプランターは馴染ましたほうが良い
来年も暑い夏が続く可能性が高いと思われます。今年、上手にグリーンカーテンを育てられた方もあまり上手く育てられなかった方も、来年に向けて土の再生に挑戦してみて下さい。
再生材を利用した公共施設の一例
市役所本庁舎
2010年6月25日
2010年8月5日
2010年9月13日
旧市民会館
2010年8月11日
2010年9月13日
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