令和7年度川口市産業技術・技能者顕彰受賞者
更新日:2025年12月01日
「川口市産業技術・技能者顕彰制度」とは川口市の産業の第一線を担う、優れた技術・技能者を顕彰することにより、意識の向上を図るとともに、技術・技能の継承及び人材の確保・育成を目的として、平成7年度から実施している表彰制度です。
| 賞 | 氏名 | 職種 | 勤務先 |
|---|---|---|---|
| 川口耀き賞 | 原田 英夫 | 木型木工 | 原田木型製作所 |
| 川口耀き賞 | 飯村 誠史 | 盆栽師 | 盆栽 喜楽園 |
| 川口技あり賞 | 扇 典幸 | 金属研ま工 | 株式会社新光ステンレス研磨 |
| 川口技あり賞 | 水谷 匡洋 | フライス盤工 | 東方精密工業 |
| 川口技あり賞 | 湯川 昭司 | 造園工 | 東洋ランテック株式会社 |
| 川口グッドアイディア賞 | 福島 準人 | 内装仕上工 | 有限会社福島商会 |
| 川口チャレンジ賞 | 針谷 冬美 | 盆栽アートデザイナー | はちす葉 針ヶ谷設備工業株式会社 |
募集は年1回行われ、その対象となるのは、市内の事業所に勤める現役の技術・技能者で、卓越した技術・技能を有する方となります。受賞者の選定については、「川口市産業技術・技能者顕彰制度審査委員会」の審査を経て、川口産業技術・技能者大賞(最優秀賞)と、4つの部門賞(川口耀き賞、川口技あり賞、川口グッドアイディア賞、川口チャレンジ賞)の受賞者を川口市長が決定します。毎年、様々な業種・職種から応募をいただき、令和7年度までの受賞者は73業種222名となりました。
川口耀き賞
原田 英夫(原田木型製作所) 職種:木型木工

手作業により鋳造用木型を製作する職人。木型を用いて鋳物に直接模様を施す技法に優れ、これまで数多くの有名装飾建築や美術品の制作に携わっており、川口西公園に設置されている時計塔の木型も氏の作品である。
また、平成30年度に埼玉県知事より「彩の国優秀技能者」として表彰された経歴も持ち、その優れた技術力は広く評価されている。
木型を製作する様子
木型を製作する様子
川口西公園の時計塔
川口耀き賞
飯村 誠史(盆栽 喜楽園) 職種:盆栽師

盆栽喜楽園の五代目園主。一樹に対し、枝ぶり、芽や葉の出方を見て数年先の姿を読み解きながら最善の盆栽技術を使い完成される盆栽作品は、自然の雄大さや、長い年月の経過などが表現され、見た人の心に深く刻まれる。
その技術は、日本最古の歴史を有し、世界最高峰のレベルとされる盆栽展「国風展」において5回入選の実績を誇り、業界内で極めて高い評価を受けている。
赤松 樹齢約250年
赤松 樹齢約250年
花梨 樹齢約100年
川口技あり賞
扇 典幸(株式会社新光ステンレス研磨) 職種:金属研磨工

金属研磨加工歴47年の技能者。同社が保有する10種類以上ある全ての研磨機を使いこなせる希少な存在である。特に加工材料の表面状態を見極める力、そしてその表面状態から適切な加工条件を判断する技術に秀でており、定年前は、工場責任者として現場の中核を担い、定年後の現在は、プレーヤー兼シニアアドバイザーとして後進にその技術を継承している。
様々な研磨機を使いこなす様子
様々な研磨機を使いこなす様子
様々な研磨機を使いこなす様子
川口技あり賞
水谷 匡洋(東方精密工業) 職種:フライス盤工

金属加工方法の一種であるフライス加工歴56年の技能者。汎用フライス機を使った手作業での精密な加工技術を有しており、その技術は、全自動のNCフライス機では実現困難な高精度な加工を可能にし、顧客が抱えている様々な課題を解消している。海外工場での技術指導や技能実習生に対する指導などの経験もあり、現在では、現場での作業と並行して取引先への技術指導を行うなど、その希少な技術の継承に力を注いでいる。
取引先に技術指導を行う様子
汎用フライス機での加工
汎用フライス機での加工
川口技あり賞
湯川 昭司(東洋ランテック株式会社) 職種:造園工

高所作業車等が入れない狭小地における高木樹木の伐採・大枝下ろしを特殊伐採技術を用いて安全に行うことができる技能者。これには、チェーンソーなど重さ20kgに達する装備を携えてのツリークライミング技術や数百kgにもなる枝を安全に下す特殊器具を用いたロープワーク技術、樹木に関する幅広い知識など、経験は勿論のこと知力・体力・度胸が必要である。故にこの技術を扱える者は少なく、県内でも希少な優れた技能者である。
高さ20mのイチョウの木を伐採する様子(赤枠内が湯川氏)
伐採した幹枝をロープで支持しながら安全に下す様子(赤枠内が伐採した大枝)
100kg以上ある幹枝の荷下ろしを周囲を傷付けることなく安全に完了
川口グッドアイディア賞
福島 準人(有限会社福島商会) 職種:内装仕上工

職歴35年以上の建具施工の技能者。大規模商業施設など数多くの施工実績を持ち、その技術力をもって多くの顧客から信頼を得ている。氏の取り組みは現場施工に留まらず、既存のドアと同じ厚さ・形状を維持しながら扉内部に備蓄機能を持たせた「救命オープンドア」を開発した。これは扉交換だけで災害対策を可能とした画期的な製品である。他にも女性が現場で安心して働ける環境づくりの推進を行うなど、自らの技術を通じて広く社会貢献に取り組んでいる。
木製建具取り付け工事の様子
救命オープンドア(写真左が常用時、写真右が扉内部の備蓄スペース)
インドネシアで海外派遣講師をしたときの様子
川口チャレンジ賞
針谷 冬美(はちす葉 針ヶ谷設備工業株式会社) 職種:盆栽アートデザイナー

盆栽と現代アート作品のコラボレーションによる盆栽作品を制作。現代アート作家とのぶつかり合いにより生み出される作品は、伝統盆栽と現代アートが調和した「生きたBONSAIアート」へ昇華し、新たな盆栽表現として人々に深く感動を与えている。
また、川口発の盆栽ブランドとして、花束の代わりに贈る「花盆」や盆栽を庭に仕立てる「盆庭」を展開するなど川口盆栽文化の発展・継承に大きく貢献している。
生きたBONSAIアート「嚴No.2」鉄鉢×黒松(樹齢約100年)
花束の代わりに贈る「花盆」
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