緊急消防援助隊とは

更新日:2021年03月18日

緊急消防援助隊の創設

緊急消防援助隊は、平成7年(1995年)1月17日の阪神・淡路大震災の教訓を踏まえ、国内で発生した地震等の大規模災害時における人命救助活動等をより効果的かつ迅速に実施し得るよう、全国の消防機関相互による援助体制を構築するため、全国の消防本部の協力を得て、平成7年6月に創設されました。 

この緊急消防援助隊は、平常時においては、それぞれの地域における消防責任の遂行に全力を挙げる一方、我が国のどこかにおいて大規模災害が発生した場合には、消防庁長官の指示又は求めにより全国から当該災害に対応するための消防部隊が被災地に集中的に出動し、人命救助等の消防活動を実施するというシステムで、平成16年には法制化され、現在も整備がすすめられています。

 緊急消防援助隊の登録隊数 

令和2年4月1日現在、全国723消防本部(全国の消防本部の99%)から6,441隊が登録されています。 

 

 緊急消防援助隊の編成 

緊急消防援助隊の部隊は、指揮支援部隊、都道府県大隊、航空部隊及び特別な部隊(統合起動部隊、エネルギー・産業基盤災害即応部隊、NBC災害即応部隊、土砂・風水害機動支援部隊)により編成され、被災地の市町村長の指揮の下に活動をすることになっています。
なお、川口市消防局は緊急消防援助隊の都道府県大隊に登録をしています。 

都道府県大隊は、緊急消防援助隊の基本的な隊の集合体であり、都道府県大隊指揮隊、消火中隊、救助中隊、救急中隊、後方支援中隊、通信支援中隊、水上中隊、特殊災害中隊及び特殊装備中隊のうち被災地において行う消防の応援等に必要な中隊をもって編成されます。
なお、川口市消防局からはそれぞれ、都道府県大隊指揮隊・消火中隊・救助中隊・救急中隊・後方支援中隊・特殊災害中隊に登録しています。 

緊急消防援助隊の編成及び出動計画 

緊急消防援助隊の編成及び出動計画等については、総務大臣が定める基本計画に定められています。 

 

 緊急消防援助隊の活動

平成7年に編成された緊急消防援助隊は、平成8年12月に新潟県・長野県の県境付近で発生した蒲原沢土石流災害への出動を皮きりに、平成16年4月の法制化までの間、合計10回出動しています。
また、平成16年の法制化以降は、平成16年新潟県中越地震、平成17年JR西日本福知山線列車事故、平成23年東日本大震災、平成28年熊本地震、平成29年7月九州北部豪雨、平成30年7月豪雨、令和元年東日本台風(台風第19号)、令和2年7月豪雨等、令和2年10月末までの間計31回出動し、多くの人命救助を行っています。
これらの災害派遣には、川口市消防局の部隊が出動した災害も多く含まれています。

お問い合わせ

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048-261-8973(救助係直通)
048-261-8975(装備係直通)
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