地域ケア会議推進事業とは

更新日:2025年12月24日

1.地域ケア会議とは

⇒地域包括ケアシステムの構築を実現するための会議

『高齢者個人に対する支援の充実』『社会基盤の整備』この2つを同時に進めるために、

川口市では、

「高齢者が健やかに暮らし、活躍できるまちづくり・地域包括ケアシステムの発展」を目指して、地域ケア会議を開催しています。

2.川口市地域ケア会議の構成

川口市は、市内を20圏域(地域包括支援センター)に分けて

(1)圏域ごとに「地域ケア個別会議

(2)隣り合った圏域ごとに10ブロックで「自立支援型地域ケア会議

(3)圏域ごとに「地域ケア推進会議(ネットワーク会議)

を実施しています。

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(1)地域ケア個別会議

高齢者等個人の事例から、その個別課題の対応に取り組む会議です。会議には、医療・介護等の専門職をはじめ、民生委員、町会・自治会、NPO法人、ボランティア、行政職員等の多様な関係者が参加し、介護支援専門員のケアマネジメント支援を通じて、支援内容について会議しています。会議の最後に個別の課題に関する検討が終わった段階で、「地域課題の種」や「自立促進要因の種」を把握します。

(2)自立支援型地域ケア会議

高齢者の生活の質の向上及び介護支援専門員のケアマネジメント能力の向上を目的として、介護支援専門員や介護サービス事業所の従業者が参加し、個別のケアプランを事例として、助言者からの専門的な助言を得ながら、自立支援・重度化防止に向けた支援方法の検討を行っています。

どのような効果があるか

本市では、助言者と参加者(介護支援専門員)が同じ卓に着き話し合うグループワーク方式をとっています。自立支援(高齢者本人の望む暮らし・生活(「したい」「できるようになりたい」)の実現に向け、本人のしたいことや楽しみを尊重し、自分らしい生活を続けられるよう、助言者のアドバイスを取り入れ、幅広い視点から「どうすれば~できるか」をグループで話し合います。それにより、会議を通じて

1.自立支援の考え方やマネジメント方法を学ぶ

2.専門職の視点や助言とともに、他の介護支援専門員の意見や支援方法を学ぶことで、多角的な視点、アプローチ方法を身につける

効果があります。ケアマネジメントやケアプランに活かされることで、生き生きとした高齢者が増えることを目指します。

また、会議終了後に、事例の本人へフィードバック(本人への手紙等)があります。

「普通に生活していたが、様々な方が褒めてくれた。自分が誇らしく感じる。これからも○○のため、今回もらったアドバイスを取り入れて、頑張っていこうと思う。」という本人の声や、アプローチ方法を変更したことで本人が提案を受け入れた等の事例提供者からの声があります。モニタリングで改善が見られたケースもあります。

このように、事例を提供することで得られる効果もあります。

是非、担当しているケースで事例を提出いただけると幸いです。担当地域包括支援センターへご相談ください。

【助言者】理学療法士、作業療法士、歯科医師または歯科衛生士、薬剤師、管理栄養士

(3)地域ケア推進会議(ネットワーク会議)

(1)及び(2)の会議の積み重ねによって、同じ地域内で共通する課題や要因が見えてきます。こうした地域課題を地域の人々と共有し、地域の資源開発や地域づくりにつなげていくための会議を行っています。

3.川口市地域ケア会議に関するQ&A

問1 地域ケア個別会議と地域ケア推進会議(ネットワーク会議)は何が違うの?

(答)

地域ケア個別会議は、高齢者等の個人に対する課題への支援検討をしており、より個別的な内容となっています。

一方、地域ケア推進会議(ネットワーク会議)は、地域ケア個別会議等で出た課題の積み重ねから、共通する課題を見つけ、地域課題として地域の人々と共有・検討し、地域づくりや地域資源の開発につなげていく検討を行う会議です。

問2 地域ケア個別会議とサービス担当者会議、事例検討会は何が違うの?

(答)

サービス担当者会議は、介護支援専門員の主催により、ケアマネジメントの一環として開催するものです。利用者がそのニーズに応じたサービスを適切に活用できるように、サービス担当者が出席し、具体的なサービスの内容の検討及び調整を図るものです。

事例検討会は、援助者の実践力向上を図ることを目的とした場合、研修としての意味合いが強く、地域ケア会議と異なります。

地域ケア個別会議は、前述のとおりです。