蚊が媒介する感染症(ジカウイルス感染症、デング熱など)
更新日:2023年05月16日
蚊媒介感染症とは?
蚊が媒介する主な感染症である「ジカウイルス感染症」や「デング熱」は、発熱と全身の発疹が特徴です。
日本における媒介蚊は「ヒトスジシマカ」で、活動期は5月から10月です。
これらの蚊が媒介する感染症に関しては、国内において有効なワクチンが存在せず、予防には蚊に刺されないように防蚊対策を行うことが重要です。海外へ行く際は、できる限り肌の露出を控え、虫除けスプレーを使用するなど対策を行いましょう。
ジカウイルス感染症について
症状
ジカウイルス感染症は感染しても症状がないか、症状が軽いため気付きにくいことがあります。
海外の流行地域において、蚊に刺されてから数日後に、軽度の発熱、発疹、結膜炎、関節痛、筋肉痛、倦怠感、頭痛などの症状が現れた場合には、医療機関にあらかじめ電話で連絡の上、受診してください。
感染経路
蚊を介して感染するものですが、性行為により男性から女性パートナーへ感染した事例が報告されています。性行為感染のリスクを考慮し、流行地域に滞在中は症状の有無に関わらず、性行為の際にコンドームを使用するか性行為を控えることを推奨します(流行地から帰国した人は、帰国後少なくとも28日間性行為を控えてください)。
妊娠中の女性が感染すると、胎児に小頭症など先天性障害が生じることがあります。妊娠中のかたや妊娠の可能性があるかたは、可能な限り流行国地域への渡航を控えてください。
外部サイト(ジカウイルス感染症関係)
厚生労働省検疫所(FORTH) 渡航時におけるジカウイルス感染症への注意について
デング熱について
症状
デング熱は急激な発熱で発症し、発疹、頭痛、骨関節痛、嘔気・嘔吐などの症状が見られます。
通常、発症後2日から7日で解熱し、発疹は解熱時期に出現します。デング熱患者の一部は、まれに重症化して「デング出血熱」や「デングショック症候群」を発症することがあり、早期に適切な治療が行われなければ死に至ることがあります。そのため、医療機関にあらかじめ電話で連絡の上、早めに受診してください。
感染経路
蚊を介して感染するもので、人から人へは感染しません。
外部サイト(デング熱関係)
厚生労働省検疫所(FORTH)感染症についての情報「デング熱」
蚊に刺されない!増やさない!
蚊に刺されない!
ヒトスジシマカが活発に活動する日中に、屋外で活動する場合には、できるだけ次のような対策をして蚊に刺されないようにしましょう。
- 肌を露出しない長袖、長ズボンを着用する
- 素足でのサンダル履きを避ける
- 白など薄い色のシャツやズボンを選ぶ(蚊は濃い色のものに近付く傾向がある)
- 露出する部分には虫除けスプレーなどを使い、蚊を寄せ付けないようにする
- 蚊取り線香などを使って蚊を近付けない
蚊を増やさない!
ヒトスジシマカの発生を抑えることが大事です。
ヒトスジシマカの成虫は、雑木林や竹林などに生息し、日中(日の出から日の入り時間まで)に活発に活動します。
交尾後、水中に産卵しますが、沼や池のような広い場所よりも、狭い水たまりのような場所を好みます。そのため、屋外に置かれた植木鉢の受け皿や空き缶、ペットボトルなどに溜まった水に産卵します。古タイヤに溜まった水などにも好んで産卵し、孵化(ふか)した幼虫はそこで成長します。
こうした生態から、家の周囲を点検して不要な水たまりをなくすことが、ヒトスジシマカの発生を抑え、蚊媒介感染症の発生を防ぐことにつながります。
家の周囲の不要な水たまりをチェックしてみましょう
- タイヤの溝
- 空き缶や空いたペットボトル
- 植木鉢の受け皿
- バケツ
- 使っていない飼育ケージ
- つまった側溝
身の回りに思い当たるところがあったら、なくすようにしましょう!
外部サイト
- お問い合わせ
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川口市保健所 疾病対策課感染症係
所在地:〒333-0842 川口市前川1-11-1(川口市保健所1階)
郵便物郵送先:〒332-8601 川口市青木2-1-1(川口市役所本庁舎)
電 話:048-266-5557(川口市保健所代表)
048-423-6726(感染症係直通)
ファックス:048-423-8852(代表)
048-423-8922(直通:医療機関に限る)
電話受付時間:8時30分~17時15分(土曜日、日曜日、祝日、休日、年末年始を除く)