RSウイルス感染症について
更新日:2024年12月10日
RSウイルス感染症とは
RSウイルス感染症は、RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。RSウイルスは日本を含め世界中に分布しています。何度も感染と発病を繰り返しますが、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の児がRSウイルスに少なくとも1度は感染するとされています。
成人では通常、発熱、喉の痛み、咳、鼻水、倦怠感など感冒様症状のみのことが多いですが、慢性呼吸器疾患等の基礎疾患を有する高齢者などにおいて重症化することがあります。
主な症状
- 感染して2~8日(典型的には4~6日間)の潜伏期間を経て発熱、鼻汁などの症状が数日続きます。
- 多くは軽症で自然に軽快しますが、なかには、咳が悪化したり、喘鳴(ゼーゼーとした呼吸)が出ることがあり、場合により肺炎になることがあります。
- 2歳までにはほとんどすべての乳幼児がRSウイルスに感染するといわれており、多くの場合軽症で治まりますが、1歳未満の乳児の場合は、急性細気管支炎や肺炎などの重い呼吸器症状を起こすことがあります。
- 終生免疫は獲得されないため、どの年齢でも再感染は起こりますが、一般的には年長児以降では重症化はしません。
特に感染しないように注意する人
感染によって重症化するリスクの高い基礎疾患を有する小児(特に早産児や生後24か月以下で心臓や肺に基礎疾患がある小児、神経・筋疾患やあるいは免疫不全の基礎疾患を有する小児等)や、生後6か月以内の乳児への感染には特に注意が必要です。また、慢性呼吸器疾患などの基礎疾患を有する高齢者も特に注意が必要です。
治療方法
RSウイルスに有効な薬はないため、症状にあわせた対症療法になります。
※お子さんの場合は、機嫌がよく、つらそうでなければ、慌てずに様子をみて、必要に応じてかかりつけ医に相談してください。
※呼吸が苦しそう、食事や水分摂取ができない時は医療機関へ受診しましょう。
予防
主な感染経路は、患者のくしゃみなどのしぶき(飛沫)に含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛沫感染」や、ウイルスが付いた手で口や鼻などの粘膜に触れることによる「接触感染」です。
飛沫感染の対策
鼻汁や咳などの呼吸器症状がある場合は、マスクが着用できる年齢の子どもや大人はマスクを使用することや咳がでるときには、手やハンカチで口を押える「咳エチケット」を守ることがとても大切です。
手洗いをしっかり行うことが重要です。また、日常的に触れる手すりやおもちゃなどはこまめにアルコール消毒を行うことも効果があります。
RSウイルス感染症Q&A 厚生労働省をご確認ください。
接触感染の対策
手洗いをしっかり行うことが重要です。また、日常的に触れる手すりやおもちゃなどはこまめにアルコール消毒を行うことも効果があります。
RSウイルス感染症Q&A 厚生労働省をご確認ください。
ワクチン
60歳以上を対象としたRSウイルスワクチン及び生まれてくる子の予防を目的に妊婦が接種するワクチンがあります。 ※市では助成をおこなっておりません。
RSウイルス感染症Q&A 厚生労働省をご確認ください。
発生状況について
資料
外部サイト
RSウイルス感染症Q&A (厚生労働省)
RSウイルス感染症とは (国立感染症研究所)
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