劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)の発生が増えています!
更新日:2024年06月17日
劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)とは
溶血性レンサ球菌(いわゆる溶連菌)には、多くの種類があり、一般的には急性咽頭炎(のどの風邪)などを引き起こす細菌として知られていますが、まれに引き起こされることがある重篤な病状として、劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)が知られています。
劇症型溶血性レンサ感染症は突発的に発症し、敗血症などの重篤な症状を引き起こし急速に多臓器不全が進行することがある重症感染症であり、その死亡率は約30%とされていますが、重症化するメカニズムはまだ解明されていません。
溶血性レンサ球菌は、一般に飛沫感染や接触感染による感染が多いので、手指衛生や咳エチケットなど基本的な感染対策を行いましょう。また、手足などの傷口から感染する場合があるので、傷口の清潔な処置等をお願いします。
発熱や咳や全身倦怠感などで食事がとれないなどの体調が悪いときは、かかりつけの医療機関などを受診しましょう。
主な症状
最初は、腕や足の痛みや腫れ、発熱、血圧の低下などから始まることが多く、その後、組織が壊死(えし)したり、呼吸状態の悪化・肝不全・腎不全などの多臓器不全をきたし、場合によっては数時間で、非常に急速に全身状態が悪化します。
治療方法
適切な抗菌薬の迅速な投与、必要に応じて緊急手術による広範囲の病巣(びょうそう)の除去、集中治療室での全身状態の管理、などを行います。
発生状況について
令和5年の埼玉県の報告数は64人(川口市5人)で、統計を取り始めた1999年(平成11年)以来、最大の報告数となり、令和6年は第23週(6月3日~6月9日)時点で68人(川口市0人)と令和5年を超えました。
最新の流行状況は、下記リンクから「定点医療機関向け 還元情報 (PDF形式)」を開き、「感染症発生状況(全数把握対象疾患)」よりご確認ください。
外部サイト
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