サル痘(エムポックス)が増えています!

更新日:2023年04月14日

サル痘(エムポックス)は、中央アフリカから西アフリカにかけて流行していますが、2022年5月以降、流行国への海外渡航歴のないサル痘患者が世界各地で報告されています。

国内では、2022年7月に1例目の患者が確認され、2023年に入り患者の報告数が増加しています。

どんな病気?

サル痘(エムポックス)は、サル痘ウイルス感染による急性発疹性疾患です。感染症法では4類感染症に位置付けられています。

主にアフリカ中央部から西部にかけて発生しており、自然宿主はアフリカに生息するげっ歯類が疑われています。稀に流行地外でも、流行地からの渡航者等に発生した事例があります。

症状は発熱と発疹を主体とし、多くは2−4週間で自然に回復するが、小児等で重症化、死亡した症例の報告もあります。

どのように感染するの?

アフリカに生息するリスなどのげっ歯類をはじめ、サルやウサギなどウイルスを保有する動物との接触により人に感染します。

また、感染した人や動物の皮膚の病変(皮疹)・体液・血液との接触(性的接触を含む)、患者との接近した対面での飛沫への長時間の曝露、患者が使用した寝具等との接触等により感染します。

サル痘の患者については、全ての皮疹が痂皮(かさぶた)となり、剥がれ落ちてなくなるまで(概ね21日程度)は周囲の人に感染させる可能性があります。

どのような症状が出るの?

通常6~13日(最大5~21日)の潜伏期間を経て、発熱、頭痛、リンパ節腫脹などの症状が出現し、その後、皮疹が出現します。皮疹は水疱や膿疱から次第に痂皮化し、かさぶたになります。

治療は主に対症療法です。

多くの場合、2-4週間持続し自然軽快しますが、小児例や、曝露の程度、患者の健康状態、合併症などにより重症化することがあります。

【参考】手の皮膚病変の経時的変化

皮膚病変の経時的変化

出典:厚生労働省『サル痘に関する情報提供及び協力依頼について(令和4年10月6日事務連絡)』

予防

接触感染や飛沫感染が主な感染経路のため、手洗い・手指消毒・咳エチケット等の基本的な感染対策が有効です。また、流行地ではげっ歯類やサル、ウサギ等の動物や感染者との接触を避けることが大切です。

天然痘ワクチンにサル痘の予防効果があると考えられています。現時点の国内では、サル痘の予防を目的とした接種は一般的にはされていませんが、サル痘に感染している方との接触者を対象とした臨床研究での接種がされています。
なお、天然痘ワクチンは、天然痘が撲滅された現在では通常は接種されておらず、日本の1976年生まれよりも若い世代は、天然痘ワクチンの接種歴がありません。

感染症法における取り扱い

感染症法において4類感染症に指定されています。

診断した医師は直ちに最寄りの保健所に届出が必要です。届出基準、届出様式は厚生労働省ホームページを参照してください。

なお、発疹や水疱等、サル痘を疑う症状がみられた場合には、最寄りの医療機関または保健所(川口市保健所 疾病対策課 感染症係 (電話:048-423-6726))に相談してください。

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お問い合わせ

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