帯状疱疹について
更新日:2023年04月01日
帯状疱疹とは
帯状疱疹とは、子どものころにかかった水ぼうそう(水痘)の原因となった「水痘・帯状疱疹ウイルス」が引き起こす病気です。
子どものころの水ぼうそうが治った後も、ウイルスは長年にわたって体内に潜伏します。普段は免疫力によってウイルスの活動が抑えられているため発症することはありません。しかし、病後、疲労、ストレス、加齢などによって免疫力が低下することでウイルスは活動しはじめ、帯状疱疹の発症に至ります。
日本では50代から発症率が高くなりますが、若年層の方も発症の可能性がないわけではありません。
帯状疱疹の特徴
体の左右どちらかの神経に沿って、痛みが伴う赤い斑点と水ぶくれが多数集まって帯状に生じます。
症状の多くは上半身に現れ、顔面、特に目の周りにも現れることがあります。
通常、皮膚症状に先行して痛みが生じます。その後皮膚症状が現れると、ピリピリとさすような痛みとなります。痛みは、個人差があり強い痛みとなる場合があります。
後遺症について
帯状疱疹の発症する部位によっては、様々な後遺症が残る場合があります。
後遺症としてよく知られているものに、帯状疱疹後神経痛があります。帯状疱疹後神経痛とは、皮膚の症状が治まった後も長期間にわたって続く痛みのことです。
また、帯状疱疹が現れる部位によって、角膜炎、顔面神経麻痺、難聴などが引き起こされることがあります。
治療について
帯状疱疹の発疹や水ぶくれは、治療を行わなくても治る場合がありますが、治療が遅くなったり治療しないまま放置すると、高熱などの全身症状や上記の後遺症が現れる場合もあります。
治療では、水痘・帯状疱疹ウイルスの増殖を抑える「抗ウイルス薬」と、痛みを和らげる「鎮痛剤」などが中心に使われます。皮膚の症状によっては「ぬり薬」が処方されることもあります。
帯状疱疹が疑われる症状が現れた場合は、できるだけ早く医師に相談しましょう。
帯状疱疹にならないために
帯状疱疹は免疫力の低下が原因で発症します。
帯状疱疹にならないためには、食事のバランスに気を付ける、睡眠をきちんととるなど、日ごろから体調管理を心がけることが大切です。
ワクチンについて
帯状疱疹は、ワクチンを接種することで発症や重症化を抑えることができます。
帯状疱疹のワクチンは、50歳以上のかたが対象です。
水ぼうそうにかかったことがあるかたは、すでに帯状疱疹に対する免疫を獲得していますが、年齢とともに弱ってしまうため、改めてワクチン接種を行い、免疫を強化することで発症や重症化を抑えることができます。
なお、帯状疱疹は法令に定められた定期予防接種の対象疾病ではないため、ワクチンを接種する場合は任意予防接種となります。接種費用は医療機関ごとに定められており全額自己負担となります。
任意予防接種のため、ワクチンを取り扱っている全国の医療機関で接種できます。接種をご希望のかたは、医療機関へ直接ご相談ください。
ワクチン名 |
乾燥弱毒性水痘ワクチン 「ビケン」(生ワクチン) |
乾燥組み換え帯状疱疹ワクチン 「シングリックス」(不活化ワクチン) |
接種回数 | 1回 | 2回 |
接種方法 | 皮下注射 | 筋肉内注射 |
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川口市保健所健康増進課
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