糖尿病

更新日:2023年04月01日

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糖尿病とは

膵臓私たちの体は、ブドウ糖を細胞内に取り込みエネルギー源にするために、膵臓からインスリンというホルモンを分泌しています。このインスリンの分泌が少なくなったり、インスリン自体の働きが悪くなると、細胞内にブドウ糖が取り込まれづらくなり、血液中のブドウ糖が増えます。血液中にあるブドウ糖の濃度を血糖値といい、血糖値が上昇して正常な範囲を超えた状態を高血糖と言います。この状態が続くことを「糖尿病」と言います。

糖尿病は、自己免疫によってインスリンを作る膵臓の細胞が破壊されてしまう「1型糖尿病」と、食べ過ぎ、肥満、運動不足などの生活習慣が乱れることによる「2型糖尿病」に分けることが出来ます。そのため、2型糖尿病は、予防することが可能です。

症状

糖尿病の主な症状

  • とてものどが渇く
  • 水分をたくさんとる
  • 尿の回数が増え、量も多い
  • 尿に泡が立ち、消えにくい
  • 食欲があり、いくらでも食べられる
  • 食べても食べてもやせる
  • 体がだるい

最初は、自覚症状が出現しないことがほとんどです。上記の症状が出現したときには、病気が進んでいることがあります。

診断基準


糖尿病と診断に至るまでには、血液検査や症状など総合的に判断します。

【血液検査の数値】

・空腹時血糖126mg/dl以上

・75gのブドウ糖を飲み2時間後の血糖値200mg/dl以上

・随時血糖値200mg/dl

・ヘモグロビンA1c(HbA1c) 6.5%以上

(HbA1cは、赤血球に含まれるヘモグロビンにブドウ糖が結びついたもので、赤血球の寿命が長いため、過去1~2か月の血糖状態を把握することが出来ます)

合併症

糖尿病を発症した場合でも、早期に食事療法と運動療法を組み合わせることによって血糖値をコントロールしていくことが可能です。しかし、治療を中断したり治療をせずに高血糖をそのままにしておくと、全身の血管が障害され、細い血管が傷つけられて起こる3大合併症の「糖尿病性網膜症」「糖尿病性腎症」「糖尿病性神経障害」を引き起こす可能性があります。その他にも、太い血管で障害が起こると、脳梗塞、心筋梗塞、狭心症、下肢閉塞性動脈硬化症を引き起こす可能性もあります。

3大合併症

【3大合併症】

・糖尿病性神経障害…合併症の中でも、最も早く出現します。手や足の末梢神経障害の症状の出方は様々で、手足のしびれ、けがややけどの痛みに気づかないなどです。痛みに気づかずにけがの発見が遅れ、感染や壊疽(えそ)¹となり重症化すると切断の場合もあります。

¹壊疽(えそ):小さな傷から細菌が侵入して、そこから感染し化膿してしまい、細胞が死んで腐ること。

・糖尿病性網膜症…目の奥にある網膜という部分の毛細血管が悪くなり、目のかすみ、視力障害、眼底出血による突然の視力低下が起こります。放置して重症化すると失明する場合もあります。

人工透析の原因 第1位は糖尿病性腎症・糖尿病性腎症…腎臓にある毛細血管が球のように集まった糸球体という場所で血液をろ過して不要な物質を尿として排泄します。その機能が障害されると、だんだんと尿が作れなくなります。尿が作れなくなると体外に老廃物を排出できなくなり、人工透析という機械で血液中の不要な成分をろ過する治療が必要となります。

予防方法

糖尿病は、生活習慣を改善することが大切です。どのようなことに気を付けていけばよいのか今からできることを確認していきましょう。

〇運動

運動することで、血液中のブドウ糖を消費して血糖値を下げることができます。

血糖を下げるのに効果的な運動は、ウォーキング、サイクリング、ジョギングのような有酸素運動です。特に、「食後」におこなうと効果的です。

運動の目安は、ウォーキングは30分程度、サイクリング(平地)は20分程度、ジョギングは10分程度です。運動中には苦痛なく、おしゃべりができ、少し汗が出る程度の運動量が理想です。

適度な運動は糖尿病の予防以外にも、骨粗鬆症の予防、筋力低下の予防、血圧や体重のコントロール、睡眠の質の向上などに役立ちます。

〇食事

食後の高血糖は、食事で十分予防・改善できます。食生活の基本は、「食べ過ぎないこと」です。

血糖値抑える食材・血糖値を抑えるのに有効な食べ物

野菜や海藻などに豊富に含まれる食物繊維は、糖の吸収を穏やかにして血糖値上昇を抑えてくれます。きのこ類や海藻と合わせて1日350gの野菜(緑黄色野菜120g以上)を摂ることを目標にしましょう。

・血糖値を上げやすい食べ物

ケーキや菓子類、ジュースなどには体に吸収されやすい糖が多く含まれていま血糖値をあげる食材す。血糖値が急に上昇し、脂肪の蓄積にも繋がります。

また、野菜の中でも芋類やかぼちゃなどには糖が比較的多く含まれているため、食べ過ぎると血糖値の上昇につながります。

★食べ過ぎを防ぐポイント

・主食・主菜・副菜を揃える

・ゆっくり噛んで食べる食事

・まずは野菜、海藻から

・盛り付けは1人前ずつ

・調味料は「付ける」

・三食規則正しく食べる

・「ながら食べ」はしない

・腹八分目に抑える

・アルコールに注意

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