香害と化学物質過敏症について

更新日:2023年04月01日

香害とは

香害とは、合成洗剤や柔軟剤、化粧品類などに含まれる合成香料(化学物質)によってさまざまな健康被害が誘発されることをいいます。香害が原因で、化学物質過敏症を発症する人もいます。

化学物質過敏症とは

化学物質過敏症とは、ごく少量の薬物や化学物質に反応して、さまざまな体調不良が引き起こされる状態をいいます。

化学物質過敏症の発症・悪化要因となる可能性があるものとして、芳香剤、香水、香料(洗剤、柔軟剤、シャンプー等)、消臭剤、たばこ、インク(印刷物)、油性ペン等の筆記用具、農薬、シロアリ駆除剤、殺虫剤、除草剤、建築資材、接着剤、床ワックス、自動車の排気ガス、ディーゼル粉塵などがあげられます。

特に室内に関しては、近年建物の気密性向上により自然換気の量が減っていることから、化学物質の室内濃度が高くなりやすく、発症要因の一つともいわれています。

症状は

頭痛、関節痛、筋肉痛、下痢、動悸、息切れ、めまい、発汗異常、手足の冷え、意欲の低下、不眠、視力障害、皮膚炎などさまざまです。

予防方法は

化学物質をすべて排除することは不可能です。次のことを心がけましょう。

1.接触する原因物質の量を少なくする。また、できる範囲で除去する。

2.よりよい生活習慣を心がける。(バランスのとれた食事、運動習慣、適度な休養・睡眠、禁煙など)

3.こまめな換気や掃除など生活環境を改善する。

ご理解とご協力のお願い

化学物質過敏症は誰もが発症する可能性があります。身の回りの何気ない物が影響し、苦しい思いをしているかたがいるかもしれません。私たちができる身近なことから取り組んでいきましょう。

1.学校や公共の場など、人が集まるところでは、香水・整髪料・デオドラントスプレーなど、香料を含む製品の使用について十分配慮しましょう。

2.給食エプロンなど、他の児童生徒も使用する衣類等の洗濯の際には、香料を含む製品の使用について十分配慮しましょう。

3.学校・保育所・病院・公園などの公共施設や住宅に隣接した家庭菜園・農地などで農薬や殺虫剤などを使用するときには、飛散防止に努めましょう。

4.害虫、ねずみなどを駆除するときには、薬剤に頼らない駆除の方法(清掃や進入路の封鎖など)を工夫しましょう。

各種リンク

厚生労働省ホームページ
環境省ホームページ
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