CKD(慢性腎臓病)
更新日:2023年04月01日
CKD(慢性腎臓病)を知っていますか?
成人の約8人に1人(全国約1,300万人)患者数が増えています
CKD 慢性腎臓病とは
尿にタンパク質や血液が混じるなど、腎臓の機能に異常きたす病気です。
自覚症状がないまま進行し、心臓病や脳血管疾患を引き起こしやすくなります。また腎臓が正常に働かず体内の老廃物を除去できなくなることで、人工透析(じんこうとうせき)や腎移植(じんいしょく)を必要とすることもある怖い病気です。
発病と進行には生活習慣が大きく関与しており、予防や進行の抑制には「生活習慣の改善」と「早期発見・早期治療」が重要とされています。
腎臓のはたらき
腎臓は背中側の腰骨の上のあたりに左右1個ずつある臓器で、握りこぶし大の大きさでソラマメのような形をしています。腎臓は体内の環境を最適に整える大切な役割を担っています。
1.身体でつくられた老廃物をろ過して、尿として排泄します
2.体内の水分量やミネラルを調整しています
3.ホルモンをつくっています
もっと詳しく!CKDとは
CKD(しー・けー・でぃー)とは
以下、(1)(2)のいずれか、または両方が3ヶ月以上続く状態をいいます。
(1) 腎臓のはたらきeGFR値※60(ml/min/1.73平方メートル)未満
(2) タンパク尿が出るなどの腎臓の異常
※GFR(糸球体ろ過量)とは・・・ 腎臓が体の外に老廃物を出す能力のこと。血液検査の血清クレアチニンの数値、性別、年齢で推定され、その値をeGFR(推算糸球体ろ過量) といいます。
自覚症状がほとんどないというのが特徴
CKDの特徴として「初期の自覚症状がほとんどない」という点があります。以下のような症状が出たときには病気が進行している可能性があり要注意です。
- 手足のむくみ
- 夜の排尿回数が増える
- 倦怠感(からだのだるさ)
- 貧血
ほうっておくと、大変なことに
CKDは脳梗塞や心筋梗塞など命にかかわる病気に繋がります。また、CKDが進行して腎不全になると、体内の老廃物を排泄できなくなり、人工透析や腎臓移植をしないと生きていけなくなります。
CKDの予防のポイント
1)生活習慣病の予防がCKDを予防する
CKDを引き起こす原因として深く関わっているのは、高血圧と糖尿病です。これらは、腎臓の血管を傷つけ、腎臓の機能を悪化させてしまいます。
その他、脂質異常症、運動不足による肥満、たばこなどもCKDの原因となります。
腎臓をいたわる生活習慣・食習慣
<生活習慣> <食習慣>
- 適度な運動を定期的に行う 1.バランス良く食べる
- 排尿を我慢せず、適度に水分を摂る 2.野菜をたくさん食べる
- 睡眠・休養をとり、ストレスをためない 3.塩分・脂質の取りすぎに注意
- 適量の飲酒、たばこは吸わない
- からだを清潔に保ち、感染症を予防する
- 余分に薬を服用しない
2) 年に1度の健康診断で腎臓の機能をチェック!
CKDの予防には腎臓の不調の早期発見・早期治療が重要です。
年に1度、健康診断を受けて自分の腎臓の機能を知りましょう。
健診結果のココに異常がないかをチェック!
〇尿検査 (尿たんぱく、尿潜血、尿糖)
〇血液検査 (eGFR、血清クレアチニン値、HbA1c)
CKDに関するリンク一覧
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川口市保健所健康増進課
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