脳脊髄液減少症について

更新日:2024年09月26日

脳脊髄液減少症とは

脳脊髄液減少症は、脳脊髄液(髄液)が慢性的に漏れてしまい、脳脊髄液が減少してしまう病気です。 髄液が漏れてしまうことにより大脳や小脳が下がってしまい、それにより神経や血管が引っ張られてしまうため、さまざまな症状が発生します。

現時点では確立された診断基準や治療方法がなく、厚生労働省において平成19年度から診断・治療の確立に関する研究班が設置され、研究が続けられています。この病気は日常生活に様々な支障をきたしますが、周囲の理解が得られず、苦しい思いをされている患者様・ご家族のかたがいらっしゃいます。

症状について

脳脊髄液減少症は、頭痛、頸部痛(首の痛み)、めまい、吐き気、耳鳴り、全身倦怠感(疲れやすい)、不眠、記憶障害等のさまざまな症状を引き起こす病気です。 これらの症状は、外見からは分かりづらいため、病気であると理解されにくいといわれています。

原因について

交通事故、スポーツ外傷、日常生活上の転倒や打撲などが原因となる場合もありますが、原因が不明なこともあります。

治療方法について

治療法のひとつとして、髄液の漏れている周辺に自身の静脈血を注入し、その血液の凝固作用を利用して髄液の漏れを防ぐ「ブラッドパッチ治療法(硬膜外自家血注入法)」があります。 ブラッドパッチ療法は平成28年4月から保険適用になりました。

治療方法や診療・相談にかかる費用等については、担当医師または医療機関へご相談ください。

ご理解とご協力のお願い

脳脊髄液減少症の症状は日内変動が大きく、症状の軽いときは健康者と何ら変わるところがないように見えることもあります。 疾病の特殊性を理解し、「怠け病」「精神的なもの」と誤解することなく、患者様に接していくことが大切です。

各種リンク

埼玉県ホームページ
厚生労働省ホームページ
お問い合わせ

川口市保健所健康増進課
所在地:〒332-0026川口市南町1-9-20
電話:048-256-1135(ファックス:048-256-2023)
電話受付時間:8時30分~17時15分(土曜日、日曜日、祝日、休日、年末年始を除く)

メールでのお問い合わせはこちら