平成28年度川口市産業技術・技能者顕彰受賞者

更新日:2022年05月23日

「川口市産業技術・技能者顕彰制度」とは川口市の産業の第一線を担う、優れた技術・技能者を顕彰することにより、意識の向上を図るとともに、技術・技能の継承及び人材の確保・育成を目的として、平成7年度から実施している表彰制度です。

川口市産業技術・技能者顕彰受賞者
氏名 職種 勤務先
川口耀き賞 瀬野 徹 金属研ま工 株式会社ダイエイバレル
川口技あり賞 池田 由喜夫 木型木工 池田木型製作所
川口技あり賞 岡宮 紀秀 手込造型工 株式会社岡宮美術
川口技あり賞 濱野 隆次 造園工 有限会社浜野花園
川口グッドアイディア賞 菊地 裕一郎 歯切盤工 株式会社共和歯車製作所
川口チャレンジ賞 水本 譲慈 数値制御金属工作機械工 小原歯車工業株式会社

募集は年1回行われ、その対象となるのは、市内の事業所に勤める現役の技術・技能者で、卓越した技術・技能を有する方となります。受賞者の選定については、「川口市産業技術・技能者顕彰制度審査委員会」の審査を経て、川口産業技術・技能者大賞(最優秀賞)と、4つの部門賞(川口耀き賞、川口技あり賞、川口グッドアイディア賞、川口チャレンジ賞)の受賞者を川口市長が決定します。毎年、様々な業種・職種から応募をいただき、平成28年度までの受賞者は59業種177名となりました。

川口耀き賞

瀬野 徹(せの とおる)

瀬野 徹
(せの とおる)

金属研ま工

バレル研磨は、大小さまざまなタルに、水・研磨石・製品・研磨補助剤を投入し、回転・振動・遠心力等を使って、製品を大量に研磨する表面処理加工である。バレル研磨業の第一人者であり、30年以上にわたり揃えた数多のメディア(砂利状研磨石)は200種類以上となる。機械やメディアの特性と加工する製品の材質・形状・数量等を見極め、難易度の高い1ミクロン(1/1000ミリ)レベルの要求精度に応え続けており、あらゆる業界で高く評価されている。量産されている最高峰スポーツカーのギアの表面加工は日本で唯一の技術であり、その加工は自動車メーカー内での研究をもってしても可能とならかった技術である。培った研磨技術は、技術支援という形で海外へ輸出し、新たな事業の創造を実現している。

株式会社ダイエイバレル 川口市東本郷1-1-7
電話 048-285-8686

バレル研磨作業の様子

バレル研磨作業の様子

バレル研磨後の製品

バレル研磨後の製品

川口技あり賞

池田 由喜夫(いけだ ゆきお)

池田 由喜夫
(いけだ ゆきお)

木型木工

寸法精度が要求される精密模型から大型木型まで、手作業による鋳造模型の製作技術は業界でも評価が高く、その手作業で培ってきた職人としての感覚、感性をCAD/CAM・NC加工といったデジタル技術の中で遺憾なく発揮している。3DのCADデータを作成し、木型製作前に形状の確認や様々な使用工程が確認できるようになったことで、従来の図面からの発注依頼だけではなく、図案の段階から設計、製作まで一貫して手がけることが可能となり、木型製作の新たなノウハウを確立している。埼玉県木型技能士会の役員や技能五輪、技能検定の委員を務め、後進の指導・技能伝承においても貢献している。

池田木型製作所 川口市元郷3-19-3
電話 048-225-2286

木型製作作業の様子

木型製作作業の様子

鋳造方案時に使用する木型

鋳造方案時に使用する木型

川口技あり賞

岡宮 紀秀(おかみや のりひで)

岡宮 紀秀
(おかみや のりひで)

手込造型工

日本を代表する彫刻家の鋳造に長年携わり、国内外多くの作品を手がけている。作家の要求に応えるため、精巧な箇所においては複雑な寄せ型を駆使し、また、着色においては求められた色合いに風合いを加味して作品を仕上げる。その長年の経験から作品の魅力をさらに引き出すため、若手作家には、色使いの提案をすることもある。美術鋳造ではいち早くCO2鋳造方式を取り入れ、作業効率が向上し、後進育成にも貢献してきた。自身が手がけた作品を通して、若い世代へ美術鋳造の魅力を伝えている。

株式会社岡宮美術 川口市東領家4-15-17
電話 048-225-6018

着色作業の様子

着色作業の様子

鋳造作品「働く歓び」

鋳造作品「働く歓び」

川口技あり賞

濱野 隆次(はまの たかつぐ)

濱野 隆次
(はまの たかつぐ)

造園工

1級造園施工管理技士・1級造園技能士資格を有する造園工としての経験から個人邸の作庭にとどまらず、外構全体の総合施工を行っている。施工における品質を徹底管理し、現場にて発揮することで効率的な作業を実現している。専門家としての知識は、施工後の経年変化まで見据えており、維持管理の面においても、施主から高い評価を得ている。中央工学校での技能講習や埼玉県農業大学校での造園施工の講師、埼玉県職業能力開発協会の造園技能検定員を務め、若手技術者らの育成に尽力している。「川口市産品フェア2015」では川口市造園業協会の代表として庭園の設計と施工を担当し、その持てる能力を遺憾なく発揮した

有限会社浜野花園 川口市西新井宿1191
電話048-294-2211

剪定作業の様子

剪定作業の様子

個人邸の造園

個人邸の造園

川口グッドアイディア賞

菊地 裕一郎(きくち ゆういちろう)

菊地 裕一郎
(きくち ゆういちろう)

歯切盤工

歯切盤(ホブ盤・歯車形削盤)において、優れた技能を有しており歯切部門の責任者を務めている。歯研磨機にも精通し、社内随一の多能工として、新規の大型歯車成形研削盤の導入の際は、ドイツでの研修を社の代表として受け、現在は主担当オペレーターとして任されている。歯切盤を最大限に活かす治具等を設計、製作して難加工に取組み、製品の品質向上に向けて、現場のリーダーとしてグループミーティングなどを行い、加工技術を追求するとともに後輩に対しての技術指導も行う。埼玉県職業能力開発協会の技能検定員を務め、平成27年に1級機械加工技能士(ホブ盤作業)資格を取得し、技術の向上に尽力している

株式会社共和歯車製作所 川口市江戸袋2-8-6
電話048-284-4311

歯切前の芯出し作業の様子

歯切前の芯出し作業の様子

大型歯車の歯厚測定作業の様子

大型歯車の歯厚測定作業の様子

川口チャレンジ賞

水本 譲慈(みずもと じょうじ)

水本 譲慈
(みずもと じょうじ)

数値制御金属工作機械工

主にワイヤ放電加工機での複雑な形状歯車の製作を行い、追加工や特殊加工など、多品種少量生産での難易度の高い製品の内製化を実現した。歯車精度の加工誤差精度を±5ミクロン(5/1000ミリ)に対しての許容公差に仕上げる技術だけでなく、工作機械メーカーとタイアップし、時間短縮・コストダウン・効率化を追求し、治具等の製作や加工ソフトウェアの改善を行い技術の向上に努めている。独学で取得した加工技術等からの経験を活かした新たな取組みは、次世代を担う後進の模範となっている。

小原歯車工業株式会社 川口市仲町13-17
電話048-255-7713

歯車精度確認作業の様子

歯車精度確認作業の様子

ワイヤ放電加工機用治具

ワイヤ放電加工機用治具

平成28年度パンフレット

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経営支援課雇用支援係
所在地:〒332-8601川口市青木2-1-1(第一本庁舎5階)
電話:048-258-7921(直通)
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