麻しん(はしか)の国内伝播事例の増加に伴う注意喚起について
更新日:2024年03月12日
麻しんについては、現在、海外における流行が報告されており、今般、国内においても、海外からの輸入症例を契機とした国内における感染伝播事例が報告されています。今後、更なる輸入症例や国内における感染伝播事例が増加することが懸念されますので、ご注意ください。
発生状況については、以下のページをご確認ください。
埼玉県内の麻しん及び風しん流行状況(埼玉県感染症情報センター)
【医療機関の方へ】麻しんの国内伝播事例の増加に伴う注意喚起について(令和5年5月12日 厚生労働省健康局 事務連絡)【令和6年2月26日(再周知)】
1. 発熱や発しんを呈する患者を診察した際は、麻しんの可能性を念頭に置き、海外渡航歴及び国内旅行歴を聴取し、麻しんの罹患歴及び予防接種歴を確認するなど、麻しんを意識した診療を行うこと。
2. 麻しんを疑った場合には、特定感染症予防指針に基づき、臨床診断をした時点で、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成 10 年法律第 114 号。以下「感染症法」という。)第 12 条に基づき、まず臨床診断例として直ちに最寄りの保健所に届出を行うこと。
3. 診断においては、血清 IgM 抗体検査等の血清抗体価の測定を実施するとともに、地方衛生研究所等でのウイルス学的検査(※2)の実施のため、保健所の求めに応じて検体を提出すること(※3)。
(※2)血清 IgM 抗体は、他の疾患でも交差的に陽性となることがあることから、必ずウイルス遺伝子検査を実施する必要がある。また、麻しんの疫学調査において、ウイルスのゲノム配列は極めて重要であることから、保健所は、感染症法 15 条に基づき、診断医療機関に対し、検体の提出を求めることがある。
(※3)川口市における麻しん・風しんPCR検査の実施について(PDFファイル:104.2KB) をご参照ください。
4. 医療従事者の麻しん含有ワクチン接種歴(2 回以上の接種)を確認していることが望ましい。
5. 海外渡航予定のある者を診察する場合、以下、2点について広く周知すること。
(1)海外渡航の注意事項
・ウェブサイト等を参考に、渡航先の麻しんの流行状況を確認すること。
・母子保健手帳などを確認し、過去の麻しんに対する予防接種歴、り患歴を確認すること。
・ 過去2回接種した記録がない場合は、渡航前に予防接種を受けることを検討すること。
・ 麻しんのり患歴やワクチン接種歴が不明な場合は、抗体検査を受けることを検討すること。
(2)麻しんの流行がみられる地域に渡航後の注意事項
・渡航後、帰国後2週間程度は麻しん発症の可能性も考慮して健康状態に注意すること。
・発熱や咳そう、鼻水、眼の充血、全身の発しん等の症状が見られた場合は、医療機関に受診すること。また受診時には、医療機関に麻しんの可能性について伝達すること。
・ 医療機関に受診する際には、医療機関の指示に従うとともに、可能な限り公共交通機関を用いることなく受診すること。
医師による麻しん届出ガイドライン 第五版(国立感染症研究所 H28.3.9【暫定修正中 R5.5.16】)
医療機関での麻疹対応ガイドライン 第七版(国立感染症研究所 H30.5)
麻しんの国内外での増加に伴う注意喚起について(再周知)(R6.2.26 厚生労働省 事務連絡) (PDFファイル: 185.0KB)
麻しんの国内伝播事例増加に伴う注意喚起について(協力依頼)(R5.5.12 厚生労働省 事務連絡) (PDFファイル: 162.3KB)
外部サイト
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