乳児用液体ミルクを上手に活用しましょう

更新日:2024年01月31日

【液体ミルク導入に向けた取り組み】

    授乳期の栄養源として、 母乳は栄養価が高く、免疫物質を多く含み、アレルギーを起こしにくいことから最も優れており、また、授乳により出産後の母体の回復を早める、母子相互関係の良好な形成に役立つなど、栄養・免疫・心理面はもとより、経済的にも優れた点があるとされています。

    とはいえ、母乳だけで授乳を行えない方がいることや、乳児を対象とした給食施設では、母乳の提供が困難な場合が多く、粉ミルク等の人工乳はそういった意味でも非常に重要な製品です。

 

    液体ミルクに関しては、災害によってライフラインが断絶した場合でも授乳できるため、被災により多くの不安を抱える乳児の保育者にとっても大きな安心につながること、夜間や外出時の授乳が容易になることに加え、これまで育児に携わってこなかった男性の育児への参画を促進するという観点においてもその製品化、普及が待ち望まれていました。

    厚生労働省をはじめとする関係省庁が連携して、国内で製造・販売するための安全基準や表示許可基準を定める手続きに取り組んできたところ、平成30年8月8日、厚生労働省及び消費者庁において関連法令が改正・施行され、事業者がこれらの基準に適合した乳児用液体ミルクを国内で製造・販売することが可能になりました。

乳児用液体ミルクとは?

    乳児用液体ミルクは液状の人工乳を容器に密閉したものであり、常温での保存が可能です。また、そのまま飲めるので、調乳時間を省くことができ、乳児用粉ミルクに比べ授乳者の負担軽減となります。そして、使用方法を守れば安全に飲用することができます。

    特に電気・水道・ガスが使用できない不測の事態でも授乳ができることは大きな利点といえます。哺乳瓶

◇メリット◇哺乳瓶

◇デメリット◇

*誰でも簡単に飲ませられる

*調乳のための計量や温度調節が不要である

*外出時や災害時にも容易に授乳ができる

*価格が粉ミルクより高い

*保管期間が短い(約1年)

*衛生上、開封後はすぐに使用する必要がある

 

    液体ミルクは、上手に活用することでとても便利なものになります。今後、国内の流通体制が整い、使用方法やリスクに関して十分に理解されることを前提として、災害時などの緊急時における備えとしてもその活用が期待されています。

           dakko

 

 

お問い合わせ

川口市保健所 食品衛生課 食品衛生係
所在地:〒333-0842 川口市前川1-11-1(川口市保健所1階)
郵便物郵送先:〒332-8601 川口市青木2-1-1(川口市役所本庁舎)
電 話:048-266-5557(川口市保健所代表)
電 話:048-423-7889(食品衛生係直通)
電話受付時間:8時30分~17時15分(土曜日、日曜日、祝日、休日、年末年始を除く)
ファックス:048-423-8852

メールでのお問い合わせはこちら