BSE(牛海綿状脳症)とは
更新日:2020年03月30日
BSE(牛海綿状脳症)とは、BSEプリオンと呼ばれる病原体に牛が感染した場合に、牛の脳組織がスポンジ状の変化を起こし、歩行異常、知覚過敏等の神経症状を示す病気です。
BSEの発生状況
日本においては平成13年に初めてBSEの発生が報告されて以来、平成21年までに36頭の感染牛が確認されています。
しかし、感染原因とされている肉骨粉の飼料への使用禁止や、BSEプリオンが蓄積するとされている特定部位の排除等の対策の徹底により、2002年2月以降に生まれた牛からは発生が確認されていません。
特定部位とは
牛がBSEに感染した場合、BSEプリオンが蓄積すると考えられている部位のことをいいます。
牛海綿状脳症対策特別措置法により、と畜・解体時にすべての特定部位を焼却し、これらにより食用肉等が汚染されることのないよう、衛生的な処理をすることが義務づけられています。
〇牛の特定部位
【全ての牛】扁桃及び回腸遠位部
【30か月齢を超える牛】頭部(舌、頬肉及び皮を除く。)及び脊髄
BSEの検査
生体検査において、神経症状等のBSEを疑う症状を示す牛について、と畜検査員が検査が必要であると判断した場合は、BSEスクリーニング検査を行います。
関連情報
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