更年期について
更新日:2025年05月13日
更年期とは
おおよそ45~55歳ごろの時期を「更年期」とよびます。従来は更年期といえば女性の話でしたが、最近では男性の更年期も話題になっています。更年期に現れるさまざまな症状の中で他の病気を伴わないものを「更年期症状」といいます。その中でも症状が重く日常生活に支障をきたす状態を「更年期障害」といいます。
女性の更年期(メノポーズ)
メノポーズとは、閉経または更年期を表す言葉です。
女性の多くは50歳前後で閉経を迎えます。
閉経を迎える前後の5年間をあわせた10年間を「更年期」といい、エストロゲンという女性ホルモンが大きくゆらぎながら低下することで、様々な更年期症状が現れることがあります。
閉経後の身体がホルモンの変化に慣れてくると、更年期症状は徐々に落ち着いていきます。 個人差はあるものの、つらい症状はおおよそ50代後半から60代前半で落ち着く人が多いようです。
男性の更年期
男性は、中年以降にテストステロンという男性ホルモンが減少することで、様々な更年期症状が現れることがあります。
男性ホルモンは加齢とともに緩やかに減少するため、40歳代以降、どの年代でも起こる可能性があります。
男性ホルモンの減少の速さや度合い、時期は個人差が大きいため、症状が現れても更年期と自覚しないことが多いようです。
更年期症状について
性別 | 女性 | 男性 | |
症状 | 身体的 | ほてり・発汗 腰痛・関節痛・肩こり めまい・耳鳴り・頭痛 動悸・息切れ・疲労感 皮膚症状(乾燥・かゆみ・湿疹など) 骨がもろくなる |
腰痛・関節痛 疲労感 ほてり・発汗 肥満・メタボリックシンドローム 頻尿 ED(勃起障害) |
精神的 | イライラ・不安・抑うつ・無気力 不眠 |
イライラ・不安・抑うつ・無気力 不眠 興味や意欲の喪失 集中力・記憶力の低下 性欲低下 |
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間違えやすい病気 | 甲状腺疾患 (バセドウ病・橋本病など) 関節リウマチ・うつ病 |
糖尿・泌尿器疾患(前立腺の疾患など) うつ病 他疾患による性ホルモンの分泌異常 |
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※更年期症状は種類が多く、症状の程度にも個人差があります。 | |||
SMIスコア(簡略更年期指数)
女性の更年症状の状況を示す一つの指標としてSMIスコア(Simplified Menopausal Index:簡略更年期指数)というものがあります。
症状の程度に応じ、自分で〇印をつけてから点数を入れ、その合計点をもとにチェックをします。どれか1つの症状でも強く出ていれば、強に〇をして下さい。
更年期指数の自己採点の評価法(合計点)
0~ 5点 上手に更年期を過ごしています。これまでの生活態度を続けていいでしょう。
26~ 50点 食事、運動などに注意を払い、生活様式などにも無理をしないようにしましょう。
51~ 65点 医師の診察を受け、生活指導、カウンセリング、薬物療法を受けたほうがいいでしょう。
66~ 80点 長期間(半年以上)の計画的な治療が必要でしょう。
81~100点 各科の精密検査を受け、更年期障害のみである場合には専門医での長期的な対応が必要でしょう。
出典:小山ら 更年期婦人における漢方治療:簡略化した更年期指数による評価
(1992:9:30-34 産婦人科漢方研究のあゆみ)
参考文献:厚生労働省:「更年期症状、障害に関する意識調査」について
気になる症状があったら・・・
更年期症状に当てはまる不調には、別の病気が潜んでいる場合もあります。
「なんだかだるいけど更年期のせいかもしれない…」と自己判断せず、気になる症状があれば、婦人科・泌尿器科を含めた医療機関への受診をお勧めします
日常のふとした不調も気軽に相談しましょう。
川口市内の更年期障害に関する症状を診療する医療機関
各種リンク
<女性の健康総合センター(国立成育医療研究センター)(外部リンク)>
女性の健康総合センターはこちら(新しいウィンドウで開きます)
<女性の健康推進室 ヘルスケアラボ(厚生労働省研究班)(外部リンク)>
更年期障害セルフチェックはこちら(新しいウィンドウで開きます)
「早めの相談がカギ 更年期に多い症状と病気」はこちら(新しいウィンドウで開きます)
<働く女性の健康応援サイト(厚生労働省)(外部リンク)>
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