今、備えよう。大規模地震時における電気火災対策
更新日:2026年06月02日
地震のあとに火を出さない。 ~地震のあとに起こる電気火災への備え~
阪神・淡路大震災や東日本大震災では、電気器具の転倒による火災や、停電後の復電時に発生する通電火災が多く発生しました。
このような震災時の電気火災対策として、有効とされているのが『感震ブレーカー』です。
※本ページの資料は、「今、備えよう。大規模地震時における電気火災対策リーフレット」(総務省消防庁)を加工して作成しています。

感震ブレーカーを知っていますか?

埼玉県内で「感震ブレーカーを知っている」と回答した割合は38.4%でした。
一般的なブレーカーや漏電遮断器は一定の安全機能を有していますが、地震時の通電火災対策としては十分ではありません。
感震ブレーカーは震度5強相当の地震を感知すると自動で電気を遮断し、通電火災を未然に防ぎます。
特に、木造の家がたくさん集まっている場所など、燃え広がる危険性が高い地域では、その設置が強く推奨されています。
現在、感震ブレーカーの設置は全国的にまだ十分とはいえません。
埼玉県の設置率は19.0%となっています。
感震ブレーカーには分電盤タイプ(内蔵型)、分電盤タイプ(後付型)、コンセントタイプ、簡易タイプがありますので、ご家庭に合ったタイプを選び、設置を検討しましょう。
また、性能評価を受けた製品には、認証マークや推奨マークが表示されています。
商品を選ぶときの参考にしてください。
※認知度・設置率出典:令和6年度首都圏の住宅における感震ブレーカーの普及状況等に関する調査報告書(内閣府)
どうして電気から火災が発生するのでしょうか?

地震が引き起こす電気火災とは、地震の揺れに伴う電気機器からの出火や、停電が復旧した時に発生する火災のことを言います。例えば以下の場合があります。
- 地震の揺れで電気ストーブが転倒したり、ストーブに落ちた洗濯物から出火する。
- 家具が転倒し、その下敷きで断線した電気コードがショートして出火する。
- 水槽が転倒し、水槽用のヒーターが燃える物に触れて出火する。
避難に追われても、自動で電気を止める備えを
こんな場面で役立つ
- 外出中に地震が起きたとき
- 急いで避難し、ブレーカーを下げられないとき
- 停電復旧後の通電火災が心配なとき
一緒に確認したい備え
- 住宅用火災警報器
- 消火器
- 家具転倒防止
- 懐中電灯・予備電源
- 耐震自動消火装置付き暖房器具




感震ブレーカーの役割
1 出火を防ぐ
地震のあと、破損した配線や電気機器に電気が戻ることで火災につながるおそれがあります。
感震ブレーカーは、そのリスクを下げる備えです。
2 他の備えと組み合わせる
感震ブレーカーだけでなく、住宅用火災警報器や消火器など、他の住宅防火対策と組み合わせることで効果が高まります。
3 地域の延焼を抑える
木造住宅が多い地域では、1件の出火が周囲へ燃え広がるおそれがあります。
家庭ごとの備えが地域全体の減災につながります。
4 行動につなげる
「必要性は理解できるものの、何を選べばよいか分からない」という声が多いため、選ぶ際のポイントや相談先については以下をご参照ください。
感震ブレーカーの主なタイプ
感震ブレーカーは、工事の必要な物から不要なコンセント型の物などもあり、ご家庭の状況によって使い分けることが可能です。
感震ブレーカーの種類には分電盤タイプやコンセントタイプなどがあり、設置工事が必要になるものもあります。生活の実情に合わせて選ぶようにしましょう。

A 分電盤タイプ(内蔵型)
分電盤に感震遮断機能が内蔵されています。地震が発生し、大きな揺れを感知すると、ブザー音がなります。夜間の避難などを考慮し、すぐには電気を遮断しない機能を持つ機種もありますが、その場合には感知して一定時間後、ブレーカーが落ち、電源を遮断します。設置には電気工事が必要です。
- 住宅全体の電気をまとめて遮断
- 新築・更新時に導入しやすい
- 電気工事が必要

B 分電盤タイプ(後付型)
既設の分電盤に後から設置できる後付型です。設置には電気工事が必要となります。また、分電盤の形状や種類によって、取付けが可能なものと不可能なものがあるので確認が必要です。
- 既存の分電盤へ後付けできるタイプ
- 住宅全体の電気をまとめて遮断
- 電気工事が必要

C コンセントタイプ
<部分的に備える方向け>
コンセントに内蔵されたセンサーが揺れを感知し、コンセントからの電気を遮断するタイプです。
電気が遮断されるのは、このコンセントに接続された家電のみです。
特に出火の危険性の高い電熱器具が接続されているコンセントを中心に設置すると効果的です。
避難用の照明や在宅用医療器具等、地震時においても電力供給が必要な機器への電力供給を継続することができます。
使用する機器や、停電時の影響を確認したうえで設置しましょう。
コンセントタイプには差込型の他に、電気工事が必要な埋込型もあります。
- 対象機器を絞って備えられる
- 工事不要の製品もある
- 家全体ではなく接続機器単位の対策


D 簡易タイプ
<まず備えたい方向け>
地震の振動で主幹ブレーカーを落として、電気を遮断するタイプです。(電気工事が不要)
バネで動作するものや、おもりが落下し動作するもの等があります。
バネで動作するものは地震を感知すると、中のバネの力でバンドが作動し、物理的に主幹ブレーカーを切にします。
おもりで動作するものは、地震の振動でおもりが落ち、つながったひもで主幹ブレーカーを切にします。
- 比較的導入しやすい
- 機器によって設置条件が異なる
- 分電盤の構造確認が大切
選び方の流れ
1 住宅の状況を確認
持ち家か賃貸か、分電盤の場所、停電時に電源確保が必要な機器の有無を確認しましょう。
2 合うタイプを選ぶ
工事の可否、費用面、家全体を守るか特定機器を守るかで、無理のないタイプを選びましょう。
3 必要に応じて相談
コンセントタイプ差込型や簡易タイプは家電量販店、ホームセンター、インターネット販売などで取り扱いがある場合があります。
分電盤タイプやコンセントタイプ埋込型は電気工事店等への相談が安心です。
分電盤タイプのご相談は、埼玉県電気工事工業組合 川口支部(川口地区住宅電気工事センター)へご連絡ください。
電話 048-252-3305
受付時間 9:00~17:00(平日のみ)
公式LINEからもご相談を受け付けております。
4 設置後の備えも確認
懐中電灯、住宅用火災警報器、消火器、家具転倒防止など、他の住宅防火対策も合わせて確認しましょう。
感震ブレーカー設置にあたっての注意点
- 感震ブレーカー等の設置の有無に関わらず、地震発生後に自宅から避難する際にはブレーカーを切ることも重要です。
- 復電する場合には、事前にガス漏れ等がないことの確認や、電気製品の安全の確認が必要です。
- 夜間等に大規模な地震が発生し、感震ブレーカー等が作動した場合、避難等の照明が確保できない可能性がありますので、一般的な防災対策としても、停電時に作動する足元灯や懐中電灯などの照明器具を常備してください。
- 感震ブレーカー等の設置場所における揺れは、住宅の構造や耐震・免震機能、階層、設置される壁の剛性や開口部の場所などにより大きく異なります。
そのため、実際の地震等における挙動は一律ではなく、それぞれの家庭の特性等に応じて、屋内において家具の転倒等が生じる程度の大きな揺れが発生した場合に、電熱器具等への通電が遮断されることを期待するものです。 - 電気設備の点検等を装った訪問者にご注意ください。
関連リンク
- 経済産業省ホームページ 電気設備の点検等を装った訪問者に御注意ください
- 国民生活センターホームページ 「分電盤の点検に行きます」の電話から始まる勧誘に注意-2024 年度に急増しています-
- 川口市役所 産業労働政策課ホームページ 分電盤の点検に関するトラブルにご注意ください!
よくある質問(FAQ)
感震ブレーカーとは何ですか?
大きな地震の揺れを感知したときに、電気を自動で遮断し、通電火災などの電気火災リスクを下げるための機器です。
設置は義務ですか?
義務ではありません。
感震ブレーカーは、どのくらいの揺れで作動しますか?
製品によって異なりますが、一般的には一定以上の大きな揺れを感知したときに作動するよう設計されています。詳しくは製品の仕様をご確認ください。
感震ブレーカーが作動すると、家じゅうの電気が止まりますか?
タイプによって異なります。住宅全体の電気を止めるタイプもあれば、特定のコンセントだけを止めるタイプもあります。
停電すると困る機器がある場合でも設置できますか?
設置自体は可能な場合がありますが、医療機器など停電で支障が出る機器がある場合は、事前の確認が大切です。必要に応じて専門家へご相談ください。
賃貸住宅でも設置できますか?
工事不要の簡易タイプやコンセントタイプで対応できる場合があります。ただし、設置方法によっては、管理者等への確認が必要です。
新築住宅と既存住宅では、選び方は違いますか?
新築住宅では分電盤タイプを選びやすく、既存住宅では後付けタイプや簡易タイプも選択肢になります。住宅の状況に合ったものを選ぶことが大切です。
感震ブレーカーを付ければ、地震火災をすべて防げますか?
すべての火災を防げるわけではありません。ただし、通電火災など電気火災のリスクを下げる有効な対策です。住宅用火災警報器や消火器などとあわせた備えが大切です。
設置したあとは、点検や交換が必要ですか?
製品によって異なります。長く安全に使うため、取扱説明書に従って定期的に確認してください。
どこで購入できますか?
分電盤タイプやコンセントタイプ埋込型は電気工事店に、コンセントタイプ差込型や簡易タイプは家電量販店、ホームセンター、インターネット販売などで取り扱いがある場合があります。
詳しくは、各製品の販売元でご確認ください。
工事は必ず必要ですか?
必ずではありません。
分電盤タイプやコンセントタイプ埋込型は工事が必要なことが多い一方、コンセントタイプ差込型や簡易タイプは工事不要の製品もあります。
住宅用火災警報器があれば、感震ブレーカーは不要ですか?
不要ではありません。
住宅用火災警報器は火災を早く知らせる機器、感震ブレーカーは火災の発生を防ぐための機器であり、役割が異なります。
参考資料
- お問い合わせ
-
予防課
所在地:〒333-0848川口市芝下2-1-1(消防局3階)
電話:048-261-8371(予防課代表)
048-261-8371(予防係)
048-261-8373(危険物係)
048-261-8379(火災調査係)
電話受付時間:8時30分~17時15分(土曜日、日曜日、祝日、休日、年末年始を除く)
ファックス:048-262-4850


